貧血のメカニズム
貧血ってどういう過程でおこるのですか? 特に睡眠不足の時におこる貧血は?
また貧血になった時にすぐに治すためにはどうするのが一番効果的ですか?
御教授お願いしますm(__)m
睡眠不足で起きやすいのは「脳貧血」です。
これは血圧低下によって酸欠になった状態です。
「貧血」という名前がついていますが、本来の貧血とは赤血球やヘモグロビンの減少による酸欠状態のことを言うので、実は貧血とは別物です。
「脳虚血」と言う方がいいでしょう。
血液に含まれる赤血球は酸素を全身に運ぶ働きをしているので、血圧が急激に下がって脳に流れる血液が停滞すると、酸素が足りなくなり、めまいや失神を起こします。
自立神経の反射や乱れ、頚動脈の過度の圧迫、過換気などが原因です。
睡眠不足は、このうちの自律神経が乱れにつながります。
また、急に立ち上がったり、熱いお風呂から出たり、便秘で力んだり、下痢をしたりすると、血圧が急激に下がってしまうので、これらも避けましょう。
本来の貧血の方には、
①鉄欠乏性貧血、③巨赤芽球性貧血、④溶血性貧血、⑤再生不良性貧血、⑥続発性貧血などがありますが、睡眠不足でなりやすいのは鉄欠乏性貧血です。
こちらは血液中の赤血球自体が少なくなるために起こります。
赤血球を構成しているヘモグロビンというたんぱく質が酸素と結びつく役割をしており、このヘモグロビンは鉄を原料に作られているので、鉄が足りないとヘモグロビンが作れなくなり、赤血球が作れなくなり、酸素不足=貧血になります。
ストレス・ 睡眠不足・過労などは鉄の吸収を妨げ、さらにホルモンバランスが崩れることで赤血球の生成も妨げます。
鉄分の多い食べ物を食べたり、ストレスをためないこと、十分な睡眠をとることが大切です。
★★★★★★★★★★追記★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
>貧血ってどういう過程でおこるのですか? 特に睡眠不足の時におこる貧血は?
「睡眠不足の時におこる貧血」は虚血性の低血圧です。これは、「自律神経性の起立性低血圧」と同義であり「貧血」とは「原因」が異なります(招かれる結果はもちろん同じです)。(起立性低血圧は「病態=症状」名で貧血は「疾患」名=病名です。)
>ではなぜ寝不足になると鉄分が足りなくなるのでしょうか?
前記踏襲して、睡眠不足で貧血になるのなら→大人はみな「鉄欠乏」です(ありえませんが^^)。睡眠不足時、副交感神経が優位になり→末梢血管は拡張=弛緩します。これにより血圧低下→虚血→起立性低血圧です。
★★★★★★★★★★追記★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
鉄欠乏性貧血についてお話しいたします(他に.. 再生不良性貧血・溶血性貧血・悪性貧血・妊娠貧血・脳貧血等ございます)。鉄欠乏性貧血は不足している鉄を補給する事で、大部分のケースで簡単に貧血症状は寛解します。しかし、鉄が欠乏するに至った原因を追及・治療しない限り高率に再発します。60~65歳以上の高齢者の鉄欠乏性貧血では、約60%が消化管悪性腫瘍などの悪性疾患によると報告されています。
★主な治療薬=鉄剤(内服)
硫酸第一鉄( フェロ・グラデュメット、スローフィー):徐放性製剤です。胃腸障害の副作用が小さいのが特徴です。
フマール酸第一鉄(フェルム):徐放性剤とすることで、胃腸障害の副作用を防いでいる。
クエン酸第一鉄( フェロミア):胃酸及び消化管の食物分解産物の関与なしに吸収されるので食後服用に適しています。
ピロリン酸第二鉄(インクレミン):シロップなので主に小児で用いられます。
★静脈注射; 消化器症状の副作用が顕著なときや、内服剤では鉄の吸収が十分でないときなどには、鉄剤を静脈注射で補給します。
詳細(他の貧血等に関しまして)は最寄りの調剤薬局TELにて「薬局管理者レベルの薬剤師」に直接ご相談ください。
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