2012年3月27日火曜日

貧血治療で婦人科に行くように言われなかったの でいく必要はないのでしょうか。 ...

貧血治療で婦人科に行くように言われなかったの

でいく必要はないのでしょうか。



鉄欠乏性貧血で内科を受診しました

30代女性です。

貧血の原因の検査はしないまま投薬治療しています。







中年女性に多い鉄欠乏性貧血ですが生理での出血や鉄剤の摂取不足から現れる病気です。この貧血では婦人科の診察は特別必要ない事が多いです。薬剤治療でも6ケ月は続けないと再発しますので食事でも鉄剤を含む食品を食べるようにした方が良いです。








血液検査で鉄欠乏性貧血を検査するべきでしょう。女性の月経等は、配慮されていると考えます。もっとも婦人科の方が治療に適している場合もありますので受診は検討してみましょう。

鉄欠乏性貧血とは生体内でヘモグロビンの合成に不可欠な鉄が欠乏し、ヘモグロビンがの合成が十分に行われないために生する貧血で、日常最も多く見られる貧血です。ヒトの身体は鉄を作り出すことは出来ませんので食物から補給することが必要です。成人男性で毎日約1mgの鉄が失われます。一方、通常摂取された鉄はその約10%が吸収されますので、1日約10mgの鉄を摂取しなければいけません。成人女性の場合には月経による出血で1日平均2mg、さらに妊娠中の女性は1日平均で3mgの鉄が必要となり、それぞれ1日20mg、30mgの鉄を摂取しないと鉄の不足状態となります。鉄の不足分は体に蓄えられている貯蔵鉄(通常約1000mg)から供給されますが、貯蔵鉄が枯渇すると鉄欠乏性貧血が現れてきます。特に女性の場合は月経のために失う血液量は月平均で45ml、一方1mlの出血で失われる鉄は0.5mgですので、毎月20mg以上の鉄分が失われます。また、1回の妊娠で必要とされる鉄の量は出産時の出血、胎児への鉄の補給などのため1000mgといわれています。一般的な治療としては鉄剤の服用と食事療法が行われます。

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