2012年3月21日水曜日

腎性貧血の注射を週に1回していますがこれは体内の何に いかように効果があるもの...

腎性貧血の注射を週に1回していますがこれは体内の何に

いかように効果があるものでしょうか?

ヘモグロビンは今回は9.3でしたが。注射は必要なものでしょうか?

医師の話しによると、腎性貧血というのは一般に言われている貧血とは異種のものとの事ですが、自覚症状は特別には無く、以前から疲れやすいことくらい。身長153㎝、体重43㌔年齢45歳。



顔色も良く、食欲も上々、顔と足が時により浮腫み安いのが困りますが、それも傍からは分からない・・・と言われます。



腎機能クレアチニンが3点台です。

塩分と蛋白質に気をつけていますが特別に細かくは拘っていません。

貧血注射は「エポジン」ですが1回の費用が4,000円近く、これがイタイのです。(皮下注射)

ご回答をお願い致します。







普通の貧血と、腎性貧血の違いですが。

「普通の」というのは多分「鉄欠乏性貧血」でしょうね。

貧血は鉄欠乏、巨赤芽球性、溶血性とか諸々あります。

一番多いのが「鉄欠乏性貧血」です。



鉄(Fe)はヘモグロビンの中核に座ります。

なので、鉄が足りないとヘモグロビンが作れなくなり、ヘモグロビン値が下がる、女性に多い貧血です。



さて、腎性貧血は、と言うと、腎臓機能の低下により、エリスロポエチンという物質が作られなくなってしまう為に起こる貧血です。

腎臓って、おしっこ作るだけじゃないの!?って思われるでしょうが、おしっこの話とはまた別問題です(厳密に言うと関係なくも無いのですが、難しいので別にします)

エリスロポエチンは、赤血球を作るうえで手助けをする物質です。

それが足りないといくら他の鉄分だとかが十分にあっても赤血球を作れない→貧血になるというカラクリです。

エポジンはそのエリスロポエチンを補充します(エポエチンβでしたっけ?)



さて、必要か、との事ですが。

まず腎機能の目安に使われるの2本柱が血液尿素窒素(BUN)とクレアチニンです。

BUNの方の数値ももしかしたら基準値を超えていませんか?

クレアチニン3と言うのは、腎機能が落ちています。

それは「おしっこを出す」能力を測るものですが、腎臓の弱り具合を見られますので、近似的にエリスロポエチンも減っている事が推測されます。



さて、本当にエリスロポエチンが減っているのか調べる為に血液データを見てみましょう。

「普通の」貧血、つまりは鉄欠乏性貧血では、赤血球(RBC)は通常(か少ない)けどヘモグロビン(Hgb)が低いのが特徴です。要するに赤血球(イレモノ)の数は普通なのに、中身が薄いという状態です。その場合はHgbだけ注目していれば事足りますが、今回は話は別です。



エリスロポエチンが少ないという事は赤血球が作られない、という事は赤血球(RBC)が下がっていませんか?

ヘモグロビン(Hgb)とともに赤血球(RBC)もこれから注目してみてください。

ただ今回ヘモグロビン(Hgb)が9.3という事で、データ上は貧血です。

今までふらつき等無かったという事ですが、今だけが人生ではありません。

しかも疲れやすい、というのは貧血、腎臓、原因はいろいろ考えられますよね。全然関係ないことではありません、これからの事を暗示している症状とも考えられますから、その状況(疲れやすい)が酷くなったら医者に報告しましょう。早めの対処で症状が軽く済む場合があります。



まだ45歳だそうなので、これからの事も考え、週1回何とか、痛みをこらえてください。



皮下とか筋肉内とかって痛いですよね、本当。

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